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「イラストレーターは安い報酬で買い叩かれやすい」
という話を聞いたり、体験したりしたことがあるでしょうか。
一部では、イラストレーターへ不当な扱いがあるのも事実ですね。
こういった不当な扱いに真っ向から勝負できるよう、
イラストレーターは価値を高める努力を続ける必要があります。
イラストレーターが報酬をアップする為には、
絵を描くスピードや技量の他にも、大事なことがあると思っています。
それは相手への配慮です。
今回はその一つとして、
イラストレーターが知っておくべき
「発注側のコスト」について。
考えてみたいと思います。
気持ちのよいお仕事ができる、参考になれば幸いです。
目 次
イラストレーターへ発注する側のコスト一覧
- 誰に依頼するか調べる
- どんなイラストが適切か考える
- どう伝えるか考える
- イラストレーターとやりとりをする
- 出来上がったイラストのチェック
- 金額交渉や事務処理等
トータルで結構時間がかかりそうですよね。
特にイラスト発注に慣れてない方だと、
勝手が分からず更に時間がかかると思います。
発注するイラストの数や、依頼するイラストレーターさんが多い場合も、
進行管理にコストがかかりますね。
イラストレーターは、「依頼する側もコストがかかるんだ」という意識と、
「どうやったらなるべく依頼人のコストがかからないか」
を考慮すべきだと考えています。
相手のコストを考慮しないと、次に書いたように
「イラストレーターの報酬が下がる」事にもなりかねません。
イラストレーターの単価・報酬が安くなりがちな理由
なるべくコストを抑えたい
色々ありますが、これが一番の理由ですよね。
こだわったイラストを1~2点制作したい場合は、
多少時間や制作費にコストをかけても良いのかもしれません。
ただ上記のコスト一覧に加え、
- 他の仕事に押されている
- 発注するイラストが大量にある
といった場合、
一点あたりに対するコストを下げたいと考えます。
そして一番てっとり早い方法…
「イラスト低単価でお願い!」
となってしまう事があるのではないかと思います。
イラストレーターの扱いが雑な理由
時間(コスト)をかけたくない
また、「イラストレーターに対するやりとりや扱いが雑!」
という場合も、このコストが関係しているのではないでしょうか。
「時間(コスト)をかけてられない!」
「伝え方が分からない!」
→結果、適当になる。
雑な依頼→リテイク祭り、なんて地獄絵図ですね…
雑な依頼は、依頼側もイラストレーター側も、
最終的に時間をかけすぎてしまう事になりかねません。
それを避けるためにも、相手になるべく負担をかけないように、
かつしっかりヒアリングを行う必要があります。
イラストレーターが配慮すべき点
どうしたらなるべく相手に負担をかけず、最高の結果を提供できるか
今まで書いた通り、依頼人は「コストを下げたい、かけなくない」
と思っている人も多くいます。
イラストレーターとして収入をアップしたいなら、
依頼に際してなるべくコストがかからないように
工夫してあげられると良いのではないかと思います。
具体的に
- 依頼人の意図を的確にくみ取る
- 依頼人が「指示や修正を出しやすい」やりとりを心がける
- 早いレスポンス or 連絡が取れる時間をはっきりさせておく。
それぞれ見ていきますね。
相手の意図を正確にくみ取る。
誰に向けたイラストなのか。
そのイラストを使って、どんな結果を得たいのか。
これを最初にくみ取っておくことで、
スムーズに進める事ができ、クライアントの手間を減らす事ができます。
例えば「かわいいイラスト」でも、
「子ども向け、万人向け、女性向け、男性向け」…と、対象によってだいぶ変わりますよね。
それを共有できていないと、
提案と修正を繰り返すことになり、お互いに手間と時間をかけてしまう結果となります。
相手が指示を出しやすい質問を
相手が悩まない工夫をしよう
- 提案が複数ある場合には、番号を振っておく。
番号などを振っておくことで、
「Aのポーズで、色はBにしてほしい。」
など修正も伝えやすくなります。 - 伝わりづらい部分、不明確な部分は、イラストやサンプル画像で確認をする。
「添付した画像のようなポーズでしょうか。」
と具体的なイメージ画像で伝える事で、お互いに認識のズレが起きにくくなります。
上記のように、相手が「なんて伝えたらいいのかな…」となるべく悩まないような工夫が必要です。
お互いに伝えたい事が明確になるので、
後々のトラブル防止にもつながります。
連絡が取れる時を明確に
早めのレス or 連絡できる時間を明確に
イラストレーターから返信がないと、
依頼した相手は不安になるものです。
また、しばらく経ってから依頼人に連絡をしても、
依頼人が「なにを伝えたかったんだっけ…?」と焦ってしまう場合もあります。
レスポンスはできるだけ早く。
もしくは、連絡が取れる日にち・時間帯を伝えておくのがベストです。
「明日の〇時頃にはご連絡いたします」
と伝えておくことで、相手の不安をなるべく取り除きましょう。
相手によって配慮する点は変わる
相手と状況でやり方は変わる
「なるべく相手に負担・不安を与えない」
というのが相手へ配慮すべき根本的な事柄だと考えています。
なので上記で紹介した事以外にも、
その時、その人によって配慮すべき点は変わってきます。
「じっくり話し合いながら作りこんでいきたい」のか、
「とにかくパッと作ってほしい」のか。
これも相手によって違うので、
その時に判断し、対応を変えていかないといけません。
なるべく相手の不安や手間などを減らせるよう、
その都度考えて実践してみましょう。
私自身「配慮が足りなかったかな…」と思う事がたくさんあるので、
今後も猛省しつつ精進していきます。